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【見方解説】キャットフードの成分表示

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しーまさんちの猫ブログ運営者の CMATERRACE SIBERIANS™(サイベリアンブリーダー・キャットグルーマー・動物看護師)です。
私自身の詳細は、プロフィールページに記載してありますので、以下の詳細ページよりご確認下さい。

ご家族の一員である愛猫ちゃんに、少しでも体に良い食事を栄養価の高い食事を与えてあげたいと思っている飼い主様が大多数を占めるかと思います。
何が良くて何がよくないものなのか?さっぱりという飼い主様も多いかと思います。
そこで、本日のテーマは「キャットフードの成分表示の見方」についてご説明したいと思います。

フードの裏面に書かれている栄養成分の見方が解れば、ご家族の一員である愛猫ちゃんに適した栄養素を与えることが出来るようになります。
一通りご説明はしますが、全部覚える必要はありません。
せめて、三大栄養素+アルファを覚えて頂ければ、十分愛猫ちゃんの健康と成長を促すことが出来ますので、是非最後までお読み下さい。

目次

猫ちゃんは何を食べる?

成分表示の見方を知る前にちょっと寄り道をしたいと思います。
飼い主の皆様、猫ちゃんは何系動物かご存じでしょうか?
答えを言いますね。猫ちゃんは肉食動物です。
肉食動物は、動物性の食べ物を摂取する動物のことを言い、別名捕食動物とも言います。
捕食動物は、草食動物(鹿、牛、馬、鳥など)を捕食し、捕食した草食動物の肉を食べる動物の事を指すものとご理解頂いた方が早いかもしれません。

肉食動物に必要な食べ物は?

肉食動物に必要な食べ物は、動物性の肉です。
家猫ちゃんで自由な放し飼いであれば、ねずみやすずめなどを食べるのが本来の生態系に近い行動だと思われます。
結論を言いますと、野菜は必要なく(厳密には野菜の栄養素は必要です)、必要なのは動物性の肉だけです。
極端な言い方をしますと、動物性の肉以外は与える必要がないということが言えます。
動物性の肉の中には、3大栄養素とビタミンやミネラルが肉食動物に必要な栄養素がバランスよく配分され、その栄養素を捕食し取り入れることで生命維持をしています
飼い主様の中には、動物性の肉と聞くと脂っぽいというイメージを持っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
動物の肉と言っても私たち人間が嗜好品として食する素晴らしい肉ではありません。
肉食動物が食する動物性の肉は、野生の鹿や牛、馬などの草食動物ですから、たっぷりと筋のある脂の少ない赤肉と骨のセット、内臓です

だんだんと肉食動物が食さなくてはならない食べ物のイメージが湧いてこられたでしょうか?
成分表示をそのまま眺めても、ただ原材料名とその含有量を羅列しているだけです。

猫ちゃんは肉食動物なんだ」と「肉食動物は草食動物の肉を捕食している動物なんだ」の2点を理解して頂くだけでも、今回のテーマの半分はクリアできたのではないかと思います。

猫ちゃんはその猫ちゃんの好みによって、人間が与えるものは何でも食べてしまいます。
肉食動物=肉しか食べないのではなく、肉食動物である猫ちゃんは必要栄養素の割合が雑食動物や草食動物と異なるという意味です。
これで、今回のテーマの7割近くクリアできたのではないでしょうか。

それでは残りの3割をクリアしていきましょう。

成分表示とは?

成分表示の正式名称は、成分分析表示と言います。
成分分析表示とは、キャットフードの一粒に栄養成分を分析して主な栄養成分の割合(%)を示した値表です。
この成分分析表示は、キャットフードを製造した場合には必ずパッケージのどこか(背面 or 側面)に言語を問わず記載しなくてはならないということが法律で定められています

海外からの直輸入品では、この表示が英語やフランス語になっている場合がありますので、出来る限り個人での直輸入は避けて、日本の正規代理店で購入することをお薦めします。

日本語ラベルシールが貼ってあるか確認しましょう

キャットフードを購入する通販サイトは、楽天市場やアマゾン。ヤフーショッピング・PayPayモールなどが大多数だと思われますが、その場合日本語ラベルシールが貼ってあるかを必ず確認しましょう。
日本語ラベルシールが貼ってあれば、正規代理店からきちんと仕入れたという証明です。(極まれに横流し品もありますので注意が必要です。)
反対に日本語ラベルシールが貼っていなければ正規代理店を通しておらず、そのお店が直接または間接的に直輸入した非正規品の可能性があります。

3大栄養素を確認しよう

成分分析表は、背面か側面に以下の項目が表示されております。

粗タンパク質3大栄養素の一つで蛋白質の含有量を表し、30%前後が一般的です。
粗脂肪3大栄養素の一つで脂肪の含有量を表し、18%前後が一般的です。仔猫の場合は20%以上
粗繊維(食物繊維)食物繊維の含有量を表し、2%前後が一般的です。
粗灰分(ミネラル)ミネラル(カルシウム・鉄・マグネシウム・ナトリウム・カリウム・リンなど)の含有量を表し、5%前後が一般的です。
水分殆どのフードメーカーでは、通常10%以下で設定されています。
オメガ3脂肪酸プレミアムフードの殆どで含有しています。被毛や皮膚のツヤに影響します。
オメガ6脂肪酸プレミアムフードの殆どで含有しています。被毛や皮膚のツヤに影響します。

成分分析表の「粗」とは?
キャットフードの製造過程で、他の成分が若干量含まれてしまうことから、粗という大まか数値を記載しているようです。

表の含有量は猫ちゃんの理想の栄養成分割合を示したものですが、仔猫ちゃんのような成長期には粗脂肪18%は低くく、理想としては20%以上が望ましいと言えます。
仔猫ちゃんを例にしましたが、3大栄養素の成分割合の理想は猫ちゃんのライフステージで変わりますので、表はあくまでも参考値であることを追記させていただきます。

詳細は以下の記事に書かれておりますので、ご興味がある飼い主様はあわせてお読み下さい。

糖質の成分表示について

キャットフードには糖質の記載がありません。
記載がないのは表示義務がないからと言ってしまえばそれまでなのですが、そもそも表示義務がないのには理由があります
それは、猫ちゃんは肉食動物であり、肉食動物である猫ちゃんに必要な栄養素は蛋白質です
猫ちゃんは炭水化物の吸収割合が極端に低く30%~40%ほどと言われており、生命維持活動(生活)にそれほど影響を与えない栄養素だからです。
この点は炭水化物(糖質)が主エネルギー源である人間と違うところです。

気になる飼い主様のために一応糖質の計算式をお伝えさせて頂きます。
糖質の計算方法は、全体の含有量(%)から100%を引くと糖質が算出されます。
どのフードメーカもこの計算式で糖質含有量を表すと、およそ30%から40%に統一されているようです。

糖質の適正量は、一般的に40%前後が望ましいと言われていますが、人間と違い糖質を制限することはなかなか難しく、キャットフードは一粒の中に必要とされる栄養素をパッケージングしているため、健康な猫ちゃんに限って言えば、敢えて糖質を加える必要も減らす必要もありません
ここでは触れませんが、健康な猫ちゃんに糖質を制限すると極端に腎機能の低下を招く恐れがありますので、獣医師から特段指示がない限り、自己判断で糖質を制限することはお勧め出来ません。

腎臓病についての詳細は、以下の記事でご説明しておりますので、ご興味がある飼い主様は是非お読み下さい。

まとめ

今回は、成分表示についてのご説明でした。
3大栄養素は、蛋白質・脂質・炭水化物です。
猫ちゃんに重要な栄養素は、蛋白質・脂質・炭水化物のうち食物繊維で糖質は重要ではないということです。
また、キャットフードの場合、一粒の中に猫ちゃんに必要な栄養素がパッケージングされているため、どのフードメーカーを選ばれても現在のフード事情を考えますとそれほど大きな差はないかと思います。
しかし、猫ちゃんは肉食動物であり草食動物を捕食する動物である以上、動物性の肉主体のフードメーカーを選ぶことが重要です。ここだけは覚えておいて下さい。
最後に、キャットフードの成分分析表示の中で、一番最初に記載されているのが一番含有量の割合が多い成分ということになりますので、一番最初に動物性の肉(牛・豚・鳥)が記載されていて且つ蛋白質30%・脂質18%以上であれば問題ないキャットフードでしょう。

最近では、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が着目されていますし、同様にグレインフリーも着目されてきてはおりますが、基本3大栄養素をしっかり与えてさえいれば、グレインフリーやオメガ3・6脂肪酸は二の次であることを追記させて頂きます。
グレインフリーやオメガ3・6脂肪酸については、今後別記事でご説明したいと考えておりますので、その時は是非お読み下さい。

CMATERRACE SIBERIANS™はショーブリーダーであるため、特に被毛のクオリティーに影響を与える可能性のあるオメガ3・6脂肪酸にも着目しております

おすすめ ドライフード 6選 3か月から1歳半まで 

ドライフードの詳しい説明は以下よりお読み頂けますので、ドライフードをお選びになる際のご参考にして下さい。

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今回のテーマは以上になります。

今回お話しさせて頂きました内容が、飼い主様にとって良い結果に繋がることを願っております。
万が一記事のご説明でご不明な点などがございましたら、お問い合わせフォームよりご質問下さい。
これからも飼育に関する内容や病気予防に関する内容をお伝えさせて頂きますので、日々の飼育の参考になればとてもうれしく思います。
それでは、次の記事でまた皆さまにお会い出来ることを楽しみにしております。

免責事項
記事内容は常に細心の注意を払いリサーチし作成しておりますが、猫ちゃんの性格・ご家庭での飼育環境・ご家庭でのルールなどはご家庭毎に違うため、必ずしも記事内容の取り組みが成功するという保証はありませんので、参考程度にお読み下さい。
また記事内容が獣医療に関する内容の場合は、法令により診断の確定や治療方針などは獣医師のみが許可されており、動物看護師ではその診断・治療法について確定し助言することは出来ませんので、参考程度にお読み下さい。
記事内容に心当たりがある飼い主様がおられましたら、一刻も早く動物病院に通院されることをお勧めします。
利用規約の詳細は、こちらよりご確認下さい。


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