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サイベリアンは低アレルゲン?

最近ではインターネットの記事が都合よく解釈され、都合のいい部分だけが抽出されて誤解に誤解を招いているように見受けられます。
記事の後半では、誤解されている内容をを書きましたので、是非最後までお読み頂きお迎えのご参考にして下さい。

CMATERRACE SIBERIANS™

しーまさんちの猫ブログ運営者の CMATERRACE SIBERIANS™(サイベリアンブリーダー・キャットグルーマー・動物看護師)です。
私自身の詳細は、プロフィールページに記載してありますので、以下の詳細ページよりご確認下さい。

基本的に猫ちゃんはアレルギーがあるといわれておりますが、アレルギーが故に「好きなのに飼えない」と諦めておられる方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今回のテーマは、当キャッテリーでもお問い合わせが多い、サイベリアンは低アレルゲンなのかという内容です。

目次

すべての動物は、何らかのアレルゲン物質を保有している

最初に結論から申し上げます。

動物、特に猫ちゃん・犬ちゃんには必ずと言っていいほど、強弱はあるものの何らかのアレルギーの基となるアレルゲン物質を保有しています
あくまでもサイベリアンは他猫種・地域猫(又は野良猫)と比べて、アレルギーの基となるアレルゲン物質が低い可能性があるというだけのことです。

サイベリアンをお迎えするにあたり、この点を踏まえて「大丈夫なんだ」と決して思わず、「お迎えする・しない」の参考程度に留めるようにして下さい。

原因はFeld1・Feld4

サイべリアンは、アレルギー物質が他猫種に比べて少ないという研究結果がでております。
そもそも猫アレルギーを引き起こす要因物質は、「Feld1」「Feld4」という猫ちゃんの唾液や皮脂膜から分泌されるたんぱく質が原因であるようです。
そのたんぱく質成分が、空気中に浮遊することにより、間接的に飼い主などに接触することにより発症猫ちゃんとの直接的な接触により感染し発症するなど様々な環境下で、猫アレルギー症状を引き起こします
これらの要因物質である「Feld1」の濃度の数値を測定する研究が海外で行われ、地域猫やアビシニアン、そしてサイべリアンの数値を測定したところ、サイべリアンの「Feld1」の数値が極端に少なかったとの研究結果を発表されました。

50%がミックス猫よりも数値が少なかった

その後、アメリカの「SIBERIAN RESEARCH」という非営利団体が、上記研究ではサンプル数が少ないことから、数百頭のサイべリアンの唾液から「Feld1」濃度の数値を測定し、50%のサイべリアンが地域猫よりも数値が低かったという研究結果を発表しました。

50%は、地域猫と同等又はそれ以上の数値を測定した猫もいた

しかし、「残りの50%のサイべリアンは、地域猫と同等又はそれ以上の数値を測定した猫もいた」ようです。
この結果から、個体差はあるものの、サイべリアンは「Feld1」濃度が他の猫種と比べ、平均的に低いという仮説を立てました。

研究結果

さらに同社は、以下のような研究結果を発表しております。

  • オス猫ちゃんの方がメス猫ちゃんより数値が高い
  • 去勢のオス猫ちゃんの方が、未去勢オス猫ちゃんよりも数値が高い
  • 毛色が濃い猫ちゃんの方が毛色が薄い猫ちゃんよりも数値が高い

余談ですが、アメリカでは、サイべリアンのほかに、ラガマフィンもアレルギーフリーの猫種として、ブリードされているという説もあります。

私の家族も猫アレルギーを持っておりますが、運よく日々の生活から発症することは殆どありません。

お迎えの際の留意点

最近、お客様の中には、「猫アレルギーはあるけれど、抱っこして試してみたい」と当キャッテリーをご見学される方が多くなってきておりますが、ご見学されたお客様の殆どが全く猫アレルギー症状が見られず、仔猫ちゃんをお迎えになられております。
ただ、念のため「Feld1]対策として以下の点を考慮する必要があります。

以下は、取り組むべき優先順位の目安を示したものです。参考にされて下さい。

服薬などの適切な治療 > 猫ちゃんお手入れ・お住まいの清掃 > 低アレルゲンの猫種を迎える

結局は「アレルギー対策とアレルギー治療」が大切

留意点① 「住環境で左右される」ということを念頭に入れておく

「Feld1」は、猫ちゃんの個体のアレルゲン物質であり、住環境が変われば猫ちゃんの個体のアレルゲン物質の数値も変化するということ。
簡単に言いますと、ブリーダーの住環境で抱っこした時は問題なくても、飼い主様のご自宅で猫アレルギーの症状を発症する場合があるということです。

留意点② 「日々の健康状態で左右される」ということを肝に銘じる

例え、サイベリアンが「Feld1」の数値が低い猫種であったとしても、人間側の健康状態で左右されてしまうということです。
問題なかった住環境やアレルゲン物質でも、飼い主様の体調の変化で猫アレルギー症状が発症するリスクがあるということです。

留意点③ 「衣類の素材」に気を配る

アレルギー症状の発症を防ぐためにもマスクや衣類の毛を取り除くなどの対策はとても重要です。
衣類は、ポリエステルやナイロン製よりも綿の方が「Feld1」の付着を防止するという点において有効のようです。出来る限り綿素材の衣服を身にまとうようにしましょう。

留意点④ 「猫ちゃんのお手入れ・お住まいの清掃」を徹底する

アレルゲン物質の低いサイベリアンを迎え、体調に気を配ったとしても、猫ちゃん自身のお手入れやお住まいの清掃をしなければ、すべてが無駄になります。
以下の2点を行うことで、一先ずFdld1の皮脂腺を除去することが出来、安心したサイベリアンとの生活を維持する希望が見えてくるかもしれません。

結局は、「猫ちゃんの美を追求」することと「居住空間の美の追求」することが「Feld1を低減」させるコツです。
更にはその美の追求が、猫ちゃんと飼い主様の病気予防に繋がります。

コーミング

まず毎日コームでブラッシングをすることから始まります。
必要に応じて、一日2回3回とコーミングした方がより確実かもしれません。
何よりも猫ちゃんの毛から「Feld1」という皮脂腺が飛散しますので、最優先に取り掛かりましょう。

シャンプー

次いで最低でも週一回はシャンプーするようにしましょう。

この頻度は最低限の頻度ですので、必要に応じて週2回以上必要なケースも出てくることでしょう。

シャンプーの仕方について以下の記事でも触れておりますので、是非参考にしてみて下さい。

留意点⑤ 「適切な治療」を受ける

医師の診断を受け、適切な治療(服薬など)を定期的に受けることで、安心したサイベリアンとの生活を維持することが出来るかもしれません。

まとめ…希望は0%ではない

サイベリアンを迎えるだけでは、全ては解決しません。

医師の指示を受け適切な治療を行うことが最初の第一歩です。
猫ちゃんのお手入れとお住まいの清掃を行うことで、ある程度Feld1の飛散を防ぐことが出来るかもしれません。
念のためご自身の体調には常に気を配りましょう。
最後に低アレルゲンであるサイベリアンを迎いれてみるという選択肢を取り入れるようにしましょう。

何度も申し上げますが、サイベリアンを迎えるだけでは、全て解決はしません

猫アレルギーがある方、疑いのある方で猫ちゃんが好きなのに猫アレルギーが故に飼うのをあきらめている方へ。
少なくとも他猫種よりかは、サイべリアンは「猫アレルギーが少ない猫ちゃん」「猫アレルギーをお持ちでも一緒に日常生活を送ることの可能性を秘めている猫ちゃん」と言えるかもしれません

「避妊済メスの毛色が薄いパターンの仔猫ちゃん」を選ばれますと、キャットライフという希望の光が見えてくるかもしれません

CMATERRACE SIBERIANS

これからも飼育に関する内容や病気予防に関する内容をお伝えさせて頂きますので、日々の飼育の参考になればとてもうれしく思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。

免責事項
記事内容は常に細心の注意を払いリサーチし作成しおりますが、猫ちゃんの性格・ご家庭での飼育方法やご家庭でのルールはご家庭毎に違いますので、必ずしも記事内容の取り組みが成功するという保証はありませんので、参考程度にお読み下さい。

利用規約の詳細はこちらよりご確認下さい。

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