※画像提供 愛知県H.Y様 猫ちゃん Cmaterrace Regulus
しーまさんちの猫ブログ運営者の CMATERRACE SIBERIANS™(サイベリアンブリーダー・キャットグルーマー・動物看護師)です。
私自身の詳細は、プロフィールページに記載してありますので、以下の詳細ページよりご確認下さい。
北海道では桜も散り、徐々に夏が近づいてきました。
そろそろ本格的な散歩の時期になってきているのではないでしょうか。
Forest Cat 系 の代名詞とも言えるメインクーンやノルウェイジャンフォレスト、そして サイベリアン。
Forest Cat 系の血統猫ちゃんは屋外での躍動感ある雄姿はとても見栄えがいいものですね。
そこで飼い主様の中には「ストレス発散のため・運動のために散歩は必要なのではないか」と散歩を検討されている方もいらっしゃるのではないかと思い執筆しました。
今回のテーマは、そんなお悩みを抱えておられる飼い主様に向けて「猫ちゃんの散歩」について、「散歩の必要性」と「散歩の際の注意点」をお話ししていきたいと思います。
是非最後までお読み頂き、散歩の際のご参考にされて下さい。
猫ちゃんの散歩の必要性は?
結論から申し上げますと、「血統猫の場合に限って言えば」ストレス発散目的での散歩の必要はありません。
そもそも家庭(自宅)の中で生まれ、家庭(自宅)での環境下で育った血統猫にとって「自分のテリトリー(縄張り)が家庭内だけ」と猫ちゃんは認識しています。
その中で日常生活を送っている猫ちゃんにとって「外という概念が備わっていません。」(外や内という空間の認識が備わっていません。)
例え窓から外を眺めていたとしてもテリトリー(縄張り)に侵入してくる外敵がいないかをチェックしているだけだと言われています。
散歩が必要な猫ちゃんは?
先ほど、血統猫ちゃんに限って言えば、散歩の必要性がないと申し上げましたが、例外はあります。
野良猫ちゃんを保護し家庭内で過ごすことになった家庭猫ちゃんがこれに該当します。
野良猫ちゃんあがりの家庭猫ちゃんは、窓から見える空間も自分のテリトリーだと経験値から認識しています。
「一度でも飼い主様又は自分の足で外に出たことのある家庭猫ちゃんは、外に出ないとストレスが蓄積されてしまいます」
このような猫ちゃんは、外という概念が備わってしまっていますので、散歩は「日常生活の一部」となります。
一度でも自分の足で外に出たことのある家庭猫ちゃんはテリトリーの確認のために頻繁(一日に何度も)に外に出たがり、外に出たいというタイミングで結構な頻度と音量で鳴きます。
それを止めることは出来ません。
万が一散歩をさせることを決意した時は、「終生散歩をさせなくてはならない」ということを覚悟しておきましょう。
先住犬ちゃんがいるご家庭は、散歩自体は特に苦に感じることはないと思われます。
外出は必要?
これまで散歩の必要性についてお話しをしていきましたが、「ストレス発散目的での散歩の必要はない」ということであって、「外出自体は必要」です。
例えば、通院やキャットショーでの移動や滞在、第三者に一時的に預けるなどの移動や滞在等が挙げられます。
特にキャットショーは長時間滞在と他人との交流を必要とするイベントですので、他人との接触を受け入れられる社会性を猫ちゃんに身に付けさせることは必要不可欠です。
ご自宅外へ猫ちゃんを連れだす際の注意点は?
さて、散歩にしても外出にしても、猫ちゃんをご自宅外に連れ出す場合は、様々な危険が飼い主様と猫ちゃんに待ち受けていることでしょう。
それでは、ご自宅外に連れ出す場合の危険性からお話ししていきたいと思います。
外に連れ出す場合の危険性について
- 逃走する危険性
- 交通事故に遭う危険性
- 猫同士の喧嘩の当事者になる若しくは喧嘩に巻き込まれる危険性
- 誘拐される危険性(実際に血統猫が連れ去られた事例は結構あります。)※放し飼いの場合
- 他人からの暴力や虐待をされる危険性(時々Newsで話題に上がりますね。)
- ノミ・ダニ・フィラリア感染症、その他感染症に罹患する危険性
自宅外に連れ出す際の心構えと事前準備
猫ちゃんを自宅外に連れ出す場合は、先ほお話ししました「危険性」を考慮した上で、念入りな準備を怠らないことが重要です。
準備した方が安心安全なものを以下に列挙しましたので、必要なものがあれば外に連れ出す前に購入し揃えておくことを強くオススメします。
ハーネスとリードを忘れずに装着しましょう
猫ちゃんを自宅外に連れ出す場合は、近場であっても必ず「ハーネスとリードを装着」させましょう。
間違ってもノーリードで抱っこをしたまま連れ出してはいけませんよ。
猫ちゃんは、顔が小さく胴体は柔軟性に長けています。
また猫ちゃんの行動特性上、突発的な予期せぬ事態に対応できない性質をしていますので、「首輪+リードは抜ける可能性があります」のでお薦めできません。
3種混合ワクチン接種は必須です
通常家庭猫ちゃんなら3種混合ワクチンで十分ですが4種・5種混合ワクチンの接種を受け、感染症のリスクを軽減させましょう。
混合ワクチンは、通常は命に係わる重大な疾患を防止するために接種するものですが、人間同様に猫ちゃんの場合も様々なウイルスや菌などの感染症から抗体を付ける目的にも効果的です。
ワクチン接種目的だけであればお近くの動物病院で構いませんので、出来る限りワクチン接種を済ませておきましょう。
1年に1度健康診断の序でに定期的にワクチン接種している場合は、あらためて接種する必要はありません。
ノミ・ダニ・フィラリア感染症の予防接種を済ませておきましょう
ノミ・ダニ・フィラリア感染症の予防接種は必要です。
ノミ・ダニは叢などで葉っぱ等が被毛に付着した時に、一緒に皮膚に付着すると言われています。
コームとシャンプーセットは必需品
ノミ・ダニなどは予防接種である程度防ぐことが出来るようです。
念のため散歩から帰ってきた際は
「被毛をコームでとかし」、可能であれば「シャンプー」をしっかりとし、ノミ・ダニを取り除きましょう。
短毛種を飼っておられる飼い主様は特に気にされる必要はありませんが、長毛種を飼っておられる飼い主様は、コームの長さとピンの長さが重要となります。
猫ちゃんは犬ちゃんと比べて被毛が細いため、細目と中目がセットになっているコームを選ばれることをお勧めします。
上記の商品は、コームの長さ190㎜でピンの長さ29㎜ありますので、このサイズであれば十分にコーミングすることが出来ます。
仕上がりのクオリティーを追求するには、それなりのグルーミングスキルと経験が必要となります。
ハイクオリティーなシャンプー&リンスを使用したからと言って必ずしも最高のクオリティーが保証されるものではありません。
シャンプーなどのグルーミングについては、以下の記事で具体的にご説明しておりますので、宜しければお読みになられて下さい。⇩
マイクロチップを装着しましょう
マイクロチップを装着しておくと安心です。
マイクロチップ装着だけであればお近くの動物病院で構いません。
マイクロチップは逃走した際の防止策としても有効ですが、災害等で離れ離れになった時にも有効です。
実は結構多いのが車の交通事故の場合に車内から放り出され、そのまま逃走してしまったというケースです。
これは想定でお話ししているのではなく実際あったお話しです。
大切なご家族である猫ちゃんを早く見つけてあげるためにもマイクロチップを装着しておきましょうね。
汚物処理を忘れずに
ご自宅外に猫ちゃんを連れだす時は、必ず汚物処理に必要な処理袋とペットシーツなどは持ち歩くようにしましょう。
マナーを守って心地のよい散歩をしましょう。
犬ちゃんをご自宅外に連れ出す時と同様に、猫ちゃんも「排せつ物の処理は飼い主様の責任」です。
猫ちゃんの飼い主様の中で忘れがちな心構えと準備です。
破傷風ワクチンを接種しましょう
これは犬ちゃんに多い事例ですが、猫ちゃん同士の喧嘩の当事者となる可能性や巻き込まれる可能性も考えられます。
飼い主様が猫ちゃん同士の喧嘩の仲裁をした際に、引っ掻かれたり・噛みつかれたりする可能性は十分に考えられます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
CMATERRACE SIBERIANS™では、猫ちゃんの健康と危険回避を理由に完全室内飼育の徹底を呼び掛けておりますが、やはりサイベリアンは外が似合う血統猫ちゃんですから散歩をして、サイベリアンを堪能したいという飼い主様のお気持ちは共感できます。
しかし、散歩にしても外出にしても自宅外へ猫ちゃんを連れだす場合は、飼い主様がその危険性を理解し、十分な準備と対策をした上で猫ちゃんを自宅外へ連れ出して下さいね。
CMATERRACE SIBERIANS™からのお願いです。
これからも飼育に関する内容や病気予防に関する内容をお伝えさせて頂きますので、日々の飼育の参考になればとてもうれしく思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。