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あなたの好きな毛色は?サイベリアンの毛色の種類 ~前編~

今回紹介しているのは、私が所属しているTICA(アメリカ本部)という血統登録団体で認められている毛色の種類になります。
TICAと国内血統登録団体(ACCやICCなど)とでは毛色の呼び方が違うかもしれませんが、理屈を理解してしまえば、他の血統登録団体でも毛色の意味は同じです。

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しーまさんちの猫ブログ運営者の CMATERRACE SIBERIANS™(サイベリアンブリーダー・キャットグルーマー・動物看護師)です。
私自身の詳細は、プロフィールページに記載してありますので、以下の詳細ページよりご確認下さい。

サイベリアンは、ロシアンブルーのように単色オンリーではなく、TICA(アメリカ)では様々な毛色の種類が認められていますので、自分の好きな毛色を選ぶのに迷ってしまうことがあります。
今回は、サイベリアンに少しでも興味を持っている皆さまが、ご自身に合った毛色をチョイスする手助けとなれるようにサイベリアンの毛色の種類についてお話ししていきたいと思います。
かなり膨大な量で皆さま読み疲れるかもしれないと思い、前編と後編の2部構成にしましたので、是非最後までお読み下さい。

ここで紹介する毛色は、他の純血種猫ちゃんにも当てはまる毛色もありますので、他猫種に興味を持たれている方にも十分参考になるように作成しております。

サイベリアンは、ドメスティックキャットであったルーツから、出現しやすい毛色、出現しづらい毛色、そして出現してはいけない毛色があります。

ドメスティックキャットとは、別名地域猫とも言い、人為的に創出された猫種ではなく、地域に根付いていた猫ちゃんを基に繁殖された猫種のことを言います。

目次

毛色のカテゴリー

まずは毛色を知る前に、サイベリアンの毛色のカテゴリー(大分類)を知る必要がありますので、カテゴリーのご説明からしていこうと思います。

TICAにおいて、毛色のカテゴリーは「4つのカテゴリー」が存在します。

  • トラディショナル
  • ポイント(ポインテッド)
  • ミンク
  • セピア
  • 上記4つのカテゴリーのうち、サイベリアンが認められているのは「トラディショナルカラー」と「ポイントカラー」の2つのカテゴリーになります。

これには理由があり、ドメスティックキャットがルーツのサイベリアンは、南半球で生息していた猫ちゃんの多くの毛色のカテゴリーであるミンクやセピアが生まれるはずがないという考えの基、上記2つのカテゴリーのみ認められています。

よって、ミンクやセピアの毛色は存在しませんので、今回お話しする毛色は、「トラディショナルカラーとポイントカラー」についてのみのお話しになります。

今回、ミンクやセピアの毛色についてはサイベリアンには存在しない毛色ですので触れてはおりませんが、興味がある方は個別にご対応させて頂きますので、宜しければお問い合わせフォームよりご質問下さい。

トラディショナルカラー

トラディショナルカラーの代表カラー

トラディショナルカラーとは、「伝統的な」「歴史的に古くからある」毛色のことです。
トラディショナルカテゴリーというと聞きなれない用語のような気がしてしまいますが、皆さまがよく聞く・よく見かける毛色ですのでそれほど難しくないかと思います。
代表的な毛色には、以下のようなパターンが存在します。

ブラック系

黒猫ちゃんのことです。
サイベリアンではあまり見かけない毛色ですね。

ホワイト系

白猫ちゃんのことです。
サイベリアンではあまり見かけない毛色ですね。

ブラウン系

茶猫ちゃんことで、焦げ茶や赤茶のように同じ茶色でも、明るい茶色と暗い茶色があります
サイベリアンの代表的な毛色です。
世界では根強く人気が人気がる毛色です。

下のお写真は、ブラウン系のサイベリアンです。

ブラウン系カラーのサイベリアンです。
ブラウン系カラーのサイベリアンです。
ブラウン系差カラーのサイベリアンです。

レッド系(橙色)

猫ちゃんの世界では、橙色の毛色のことをレッドカラーと呼びます。 
同じくサイベリアンの代表的な毛色です。

茶色ではありませんので、明るい茶色である赤茶と間違わないで下さいね。
レッド系の毛色は完全な橙色になります。
中には暗い橙色の猫ちゃんもいますが、基本かなり明るい毛色がレッド系です。

下の写真は、レッド系のサイベリアンです。
かなり明るい毛色なのがお判りいただけると思います。

レッド系カラーのサイベリアンです。

ブルー系(灰色)

猫ちゃんの毛色の世界では、灰色のことをブルーカラーと呼びます。

青色ではありませんので、間違わないようにして下さいね。
ブルー系は、灰色とお伝えしましたが、少し茶色が混じった色をしていますので、完全な灰色ではない猫ちゃんが殆どです。

下の写真は、ブルー系のサイベリアンです。
基本は灰色ですが、少々薄い茶色が混じているのがお判りいただけるかと思います。

ブルー系カラーのサイベリアンです。

クリーム系

レッド系を薄めた毛色です。
サイベリアンは野性味があるイメージですので、人気が低迷しています。

シルバー系・スモーク系

シルバー系

シルバー系とは、白銀を思い浮かべるかも知れませんが、猫ちゃんの世界では、銀色のことではありませんので、間違わないで下さいね。

今回は触れませんが、猫ちゃんの毛はダブルコートと言って2層構造になっています。

  • 1層目がアンダーコートと言い、シルバー系は、アンダーコートが白色になります。
  • 2層目はオーバーコートと言い、シルバー系はオーバーコートが黒色になります。

この2層の毛色のコントラストの比率で、シルバー色に見えることから、シルバーと呼んでいます。

シルバー系は後編でお話しします縞模様が必ずあり、後述しますスモーク系と同カテゴリーとなります。

また、シルバー系は、オーバーコートの毛色により、呼び方が異なります。
以下は、代表的なシルバー系の種類を列挙してみましたので、参考にされて下さい。

  • オーバーコートがブラック系なら、ブラックシルバー系。
  • オーバーコートがレッド系なら、レッドシルバー系。
  • オーバーコートがブルー系なら、ブルーシルバー系。
  • オーバーコートがクリーム系なら、クリームシルバー系。
  • オーバーコートがブラウン系なら、シールシルバー系。

下の写真は、ブラックシルバー系のサイベリアンです。
黒と白のコントラストが煌びやかで美しいですね。

ブラックシルバー系カラーのサイベリアンです。
スモーク系

スモーク系とは、灰色や明るい黒色に見えますが、実はシルバー系になります。

スモークとは、濁った・くすんだ色という意味があり、シルバー系が2層構造のコントラストに対し、コントラストが薄い毛色のことをスモーク系と言います。

同じく後編でお話ししますが、スモーク系の場合は、縞模様がありません。

シルバー系とスモーク系に注意

シルバー系はアンダーコートが白色・オーバーコートが黒色(橙色や灰色など)で、そして縞模様がある。
一方スモーク系は、アンダーコートもオーバーコートも同色で縞模様がない毛色のことです。
スモークという言葉から薄い黒とイメージしてしまいますが、シルバー系です。

&ホワイト

さらにホワイト系以外の毛色に「&ホワイト」があります。

&ホワイトとは、上記の系統すべてに文字通り白色が+αされる系統のことで、手足の末端部分や背中など部分的に色が着色されます。

白色の混ざり具合の比率、呼び名が変わります。

  • 50%未満~ロ―グレード
  • 51%前後~バイカラー
  • 半分以上~ハイグレード

ラグドールちゃんに良く聞かれるブルーポイントバイカラーのバイカラーとは、ここからきている毛色の呼び名です。

下の写真は、ブラウン系に&ホワイトが+αされたブラウン系&ホワイトのサイベリアンです。
野性味の中に可愛らしさが入り、一気に優しさが増すサイベリアンになりますね。

ブラウン系カラーに&ホワイトが入ったサイベリアンです。手足にホワイトが入っています。

ポイントカラー

ポイントカラーの代表カラー

ポイントカラーのルーツ

サイベリアンの毛色のカテゴリーには、元々トラディショナルカラーしか存在しませんでした。
ポイントカラーは、後にブリーダー達の手によって人為的(非自然発生猫)に作られたカラーです。
ポイントカラーのサイベリアンは、ドメスティックキャットから派生した代表的な猫種(自然発生猫)は、長毛種ではバーマン・ヒマラヤンで、短毛種では、トンンキニーズ・サイアミーズなどです。
ちなみにラグドールは?と思われた方、ラグドールは人為的に作られた猫種(人為的発生猫)ですので、ドメスティックキャットではありません。
ポイントカラーのサイベリアンは、サイベリアンと同ジャンル(ロング&サブスタンシャルタイプ)であるバーマンと交配させ作られたと考えられているのが有力な説ですが、実際はどの猫種を混ぜたのかは定かではありません。

ポイントカラーとは?

ポイントカラーとは、ポインテットカラーとも言います。
四肢の末端部分や耳、臀部、ボディーの一部分に色が付くカラーのことを言います。
主にトラディショナルカラーと同じく、ブラック系・ホワイト系・ブラウン系・レッド系(橙色)・ブルー系(灰色)、ホワイト系、シルバー・スモーク系、そして&ホワイト系が存在します。

ポイントカラーの誤解しやすい表現

ポイントカラーは誤解しやすいカラーであるため、誤解しやすい表現として以下の2点を挙げたいと思います。

  • ポイント系=部分的にカラーが付くと思われがちですが、ポイント=部分的という意味ではありません。
  •  ポイント系はホワイトっぽく見えますがホワイト系ではありません。(ここはとても大事です。)

ポイントカラーは、ホワイト系ではありません

よく私のところに「白っぽい猫が欲しい」とお問い合わせされる方がおられます。
確かに写真ではホワイトっぽく見えますが、それは&ホワイトが作用しているからとコントラストが作用しているからであり、決してホワイト系ではありませんので、間違わないようにして下さいね。

まとめ

  • ドメスティックキャットであるサイベリアンには、様々な毛色が裕福に存在しますが、カテゴリーは2つで、トラディショナルカラーとポイントカラーです。
  • トラディショナルカラーとポイントカラーの違いは、毛色のルーツと着色部位の違いで、毛色はどちらカテゴリーともに同じです。
  • それ以外のミンク・セピアカテゴリーはサイベリアンとしては認められていませんので、間違わないようにしましょう。
  • 例えば、サイベリアンでミンクカラーとかセピアカラーという猫ちゃんが存在していたら、内外面的にサイベリアンだろうとしても、毛色的にサイベリアンという猫種とは認められません。

今回の記事では、大分類である「カテゴリー」のお話をさせて頂きました。
この大分類を前提として、次回は中分類である「ディビジョン」についてお話しをしていきたいと思います。
「ディビジョン」では、毛色のパターンについてになります。

CMATERRACE SIBERIANS

これからも飼育に関する内容や病気予防に関する内容をお伝えさせて頂きますので、日々の飼育の参考になればとてもうれしく思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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