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【感染症対策】猫ちゃんに人間の風邪は感染する?

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しーまさんちの猫ブログ運営者の CMATERRACE SIBERIANS™(サイベリアンブリーダー・キャットグルーマー・動物看護師)です。
私自身の詳細は、プロフィールページに記載してありますので、以下の詳細ページよりご確認下さい。

目次

風邪に罹患する原因は、人も猫ちゃんもプロセスは同じ

平常時は、自身の免疫力(風邪に関連する免疫細胞は、白血球に含まれる好中球・好塩基球やマクロファージなどです。)によって病原体に対抗し、症状が出ないように抑えられています。
しかし、体調の変化や免疫力の低下によって病原体に対抗できなくなると、風邪の症状が現れ、風邪の状態になります。

結論から申し上げると、風邪に罹患する原因は、人も猫ちゃんも同じということです。
身の回りには、目に見えない多くの微生物が常時生息していますが、その中には、人間や猫ちゃんに悪影響を及ぼす病原体と呼ばれる微生物も数多く存在しています。

プロセスは同じでも、人間と猫ちゃんとでは原因となるウイルスが違う

風邪に罹患する原因である病原体(ウィルス)は、人間ではウィルスはライノウィルス・コロナウィルス・アデノウィルスなどが原因と言われており、猫ちゃんではヘルペスウィルス・カルシウィルスなどが原因と言われている代表ウィルスです。
ただ、同じ名前のウィルスであっても人間と猫ちゃんのものとはウィルスの型が違いますから、人間の風邪やインフルエンザが猫ちゃんへ、反対に猫ちゃんの風邪などは人間へと感染することはありません。
しかし、猫ちゃんの風邪はウィルスの型が同じであるため、猫ちゃんから猫ちゃんへ感染します。
特に多頭飼育の場合は対策が必要です。

人獣共通感染症と風邪やインフルエンザウイルスは別物

但し、今回は風邪やインフルエンザウィルスのお話しですので、人獣共通感染症(人間から猫ちゃんへ感染、猫ちゃんから人間へ感染)はありますので、口移しやキスなどの濃厚接触は出来るだけ避けるほうが良いでしょう。
特に口移しやキスなので濃厚接触することにより、パスツレラ菌(呼吸器系の感染症)を吸い込み、風邪類似症状がみられることがあります。
この症状は免疫低下や免疫の抵抗力が弱い人(高齢者や幼児など)では重篤化し肺炎や気管支炎などを引き起こすこともあります。
猫ちゃんは愛おしく可愛い生き物ですが、適切な距離感で共生するように心がけましょう。

風邪やインフルエンザなどの治療法

原則、猫ちゃんの風邪の治療法は人間と猫ちゃんは同じです。
風邪の治療法は、一番は栄養と休息です。それに加えインターフェロンなどの抗生物質の投与(抗炎症薬(喉の痛み・くしゃみや鼻水・嘔吐・下痢・発熱))することですが、人間と違うのは、人間の場合は部位症状別に治療薬がありますが、猫ちゃん(動物全般)には抗生物質オンリーというところにありますので、風邪の症状が回復するまでは多少の時間を要するのが現状の獣医療です。
猫ちゃんの風邪の症状の他に、ウィルスが目に入る病気(ウィルス性結膜炎)を引き起こしやすく、同時に点眼薬が処方されることが多い現状があります。

症状別の対策

共通の対策

症状別の対策では、まず第一に動き回ることの制限をすること、ケージへの隔離も必要でしょう。特に多頭飼育の場合は尚更です。スチール製というよりポータブルケージが良いでしょう。
ゆっくり休息してもらうために、布製のカバーでケージを囲いましょう。

症状別の対策

嘔吐・下痢の場合

これは風邪の対策だけではありませんが、1日絶食して胃腸をやすめてあげましょう。
また、水分補給を忘れずに、缶詰などのウェットフードは禁忌です。

発熱の場合

乾燥対策を失火入り行いましょう。
湿度50%以上70%以下(70%以上はカビ菌の増殖を促します。)で調整します。体温の計測。直腸音39.5℃以下なら安心できますがそれ以上は緊急性を要します。
お尻に体温計を差して計ります。
発熱がある場合は人間同様入浴は禁忌です。

緊急性の判断

よく嘔吐・下痢・咳やくしゃみなどで動物病院に行ったほうが良いですかとのご質問を受けます。
単発症状や月齢で様子見る見ないの判断になるかもしれません。
しかし、上記の症状がある場合や特にウィルス性結膜炎を併発していたり、発熱がある場合は緊急性を要しますので、すぐに動物病院に行くべきでしょう。

仔猫(生後7か月まで)は注意が必要

仔猫(生後7か月まで)は、免疫力が十分に備わっておりませんので自己治癒は望めません。
症状の進行が目まぐるしく翌朝にはぐったりと虫の息ということは珍しく、特に生後2か月~4か月は様子を見ることなく、直ちに通院するようにしましょう。

サイベリアンなどの大型種は寒さに強い、仔猫は別問題

サイベリアン、ラガマフィン、ノルウェイジャンフォレスト、メインクーン、ラグドールなどの大型長毛種は寒さに強く、特にサイベリアンやノルウェイジャンフォレストは、分厚いコートで、猫種の特性上コート自体が寒さを防ぐようになっていますので、滅多なことでは寒さ自体で風邪に罹患することはありません。
サイベリアンなどは氷点下一桁であれば耐えれるようになっていますので、寒さ対策はあまり考える必要はありません。
但し、仔猫の時期は、その耐性が備わっていませんので、寒さ対策もしっかりと行いましょう。
また、仔猫の時期は遊ばせ過ぎるのも免疫低下に繋がりますので、1日中リビングなどで自由に過ごさせるのも良くありません。適度にポータブルケージなどで休息を取らせましょう。

成猫は、乾燥対策を念入りに

成猫の場合(1歳以上)は、この時期で風邪に罹患する原因は、乾燥(湿度)です。室温が高温で乾燥しているとウィルスの増殖を早めますので、室温を上げ過ぎず(21℃以上25℃以下程度)で50%以上70%以下で調整するよに予防しましょう。
また、外からもウィルスを持ち込むこともありますから、猫ちゃんを外で散歩させた後は、猫ちゃんの口・鼻・四肢の手洗い、歯磨き、被毛のお手入れもしっかりと行いましょう。

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免責事項
今回の記事内容には、獣医療に関する内容が含まれております。
法令により診断の確定やその治療法については獣医師のみが許されております。
記事内容は常に細心の注意を払いリサーチし作成しておりますが、動物看護師ではその診断・治療法について確定し助言することは出来ませんので、あくまでも参考程度にお読み下さい。
心当たりがあるオーナー様は一刻も早く動物病院に通院されることをお勧め致します。

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